岡山市内のタイプの異なる3軒の居酒屋です。 山小屋居酒屋、埋居酒屋、蔵居酒屋。 お好きなお店で楽しいひと時をお過ごし下さい。
森の散歩 ZEN 銀河倶楽部




むかしむかしの事じゃった〜〜
吉備の地に金も力も経験もない三十路の男たちがいたとな。

この男たちはね、ある日こんな夢をみた。

とある街角にわびしい山小屋を建て、
そのなかで火を焚き、飯を炊いた。

すると幾人ものひとがおとずれ、めしを食い、酒を片手に話はじめた。

その様子のなんと楽しそうなこと!

あくる朝、三十路の男たちはゆんべの夢を語りあった。

ゆめうつつ、ゆめうつつと・・・
 そして、その夜も同じ夢を見た
  ゆたり ゆたりと夢を見た。
   くる日もくる日も夢を見た。

ある朝、ひとりの三十路の男がこう話した

「夢は見ても、かたちにゃならん!
    なんぞ、やらねば目覚めが悪い!」

そして、やつらは懐から財布を取り出した。
そこには小銭ばかりがころがっていた。

ため息つきかけて、飲み込んだ。

そして、町一番と聞こえの高い大工の
もとへと出かけて行った。

立派な身なりの棟梁は三十路の男らを見て、こう言った。


「銭はあるか?いかばかりあるか?」

きゃつらは懐から銭袋を取り出し、まいた。
立派な身なりの棟梁はにがく笑った。

「そんな銭では柱も建たぬ。
       それでは客はおぼつかまい!」


三十路の男らは道へと出た。
そして、行く場所を探した。ぽとぽとと歩いた。

一山を一夜かけて越え、一河を夜かけて越した。

そして、毎夜まい夜、同じ夢を見た。

かつて見た「あの夢」を見た。

ひろがる山のふもとで一人の山師と出会った。

山師は尋ねた。

「どこへ行きなさる?」

男らは答えた。

「みなの宴をする小屋を建てにゆく。」

山師は言った。

「やがて行くからまてまて・・・」

三十路の男らは、町へと帰った。

七番目の月が上がる頃、山師はやってきた。
そして一夜過ぎると、山師は言伝を残して
山へと帰って行った。

三十路の男らは来る日も来る日も木を切り、
槌をふり、釘を打った。

そして、小銭をその代にした。

やがて、春の風が吉備の野にわたる頃、
小屋は山小屋の姿になった。



次の日の闇がせまる頃、三十路の男らは蝋燭に
火を灯し、かまどに薪をくべた。

すると、どうしたことだろう。

町のかどかどから、男も女もあらわれ、小屋を訪ねた。

そして、炊き上がる香ばしいにおいと
暖かな酒の香りがあたりに満ち、
笑い交わす声があふれた。

夜更けまでかわることなく続いた。

夜更けた頃、三十路の男らはふしくれだった
手をみながら、こう話した。

「夢は見とると、道が見える。
  げに朝になっても見える夢があるものよ・・・」

こうして、ZEN 然の店は始まったとさ・・・

とんと昔のことじゃった・・・


お金がないからできないんじゃない。誰もいないからできないのでもない。だから、多くの若者よ、昼も続く夢を見てください。
きっと叶うから。。。。ね!!


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